自動運転車をカメラで撮影するとカメラが壊れることが判明

自動運転車を見かけても、スマホで写真を撮るのはやめよう
2025.05.22 13:00

author 宮城圭介

ついつい撮りたくなっちゃいますけど…ね…。
日本であまり見かけることはない自動運転車ですが、海外ではまれに見かけることもあるらしく、見かけると珍しくてついついスマホのカメラを向けちゃいたくなります。そんな衝動的な行動がスマホのカメラに損傷を与えちゃうかもしれない、なんて情報です。
LiDARのレーザーがカメラを焼いてしまう

最近Redditで共有された動画が注目を集めています。というのもカメラがボルボEX90の上部に取り付けられたセンサーにズームインすると、色とりどりの点が画像に焼き付けられ、LiDAR（ライダー）装置の内部で点滅する光が見えるようになります。
この映像は加工によるものでも、レンズフレアやデジタルの不具合ではなく、カメラがLiDARレーザーによって損傷してしまった映像なんです。損傷なのでもちろん機種変更するまでずっとこの損傷と付き合わなければいけません。

人の目には見えないけれどカメラにはダメージ

LiDARレーザーは｢光検出と距離測定｣を行なっており、自動車メーカーが自動運転車に周囲を｢見る｣能力を持たせるための一般的な方法となっています。これは基本的に、近くの物体までの距離を測定するために一定の赤外線レーザーを発射して、そのデータをコンピュータで車両の周囲にあるすべてのものを3Dで再構築しまています。
LiDARレーザーは人の視野外の波長なので、人の目では見えません。しかしカメラはその強力なレーザーに非常に敏感です。カメラが備えている繊細な小さなセンサーは、LiDARに近づきすぎると損傷を受ける可能性があります。
動画では、カメラがズームアウトすると焼き付きの損傷が消えることにも気付くと思いますが、カメラが長いレンズから損傷のない短いレンズに切り替わるためです。ボルボはサポートページやオーナーズマニュアルでLiDARによる損傷可能性について警告してくれています。素晴らしい…。

ですが、私たちは職業柄取材に行くことも多くあり、そんなときに携帯しているカメラをうっかり壊してしまいそうで怖いな…。なんて思ってしまいます。みなさんも、もし街で自動運転車を見かけたらご注意を。

https://www.gizmodo.jp/2025/05/if-you-see-a-self-driving-car-please-dont-take-photos-with-your-smartphone.html