10年くらい前のVIPの自分語りスレがあったわ

サムネイル
1 : 2023/05/22(月) 05:49:29.71 ID:tMiMl8Yka
7:名も無き被検体774号+:2012/08/25(土) 03:05:31.55 ID:+18TwveYO
院卒ニートだ
飛び級したとは言え大学院までいかせてもらってニートとか親不孝なのは自覚してた
実家でゴロゴロゴロゴロ

夏、ばあちゃん家へフラッと行くと
ちょうど神社祭かなにかをやっていた
祭りに言ってそのへんのおっさんらと話してみた
すると彼らは
「このへんは飯食う店がねーんだよな」
と口々に言う

8:名も無き被検体774号+:2012/08/25(土) 03:12:14.36 ID:+18TwveYO
聞けば、老夫婦がやっていた店があったんだが
奥さんが倒れて締めざるを得なくなったらしい

ばあちゃん家へ帰り、ばあちゃんにその話をした
その店は味はそこそこで安価、それなりにいいお店だったらしい
「あんたどうせ働いとらんなら店やんなさいよw」
と冗談を言われたけど
ふと、いいかもしれないと思ってしまった

13:名も無き被検体774号+:2012/08/25(土) 13:03:58.62 ID:+18TwveYO
翌日、その店に行ってみると
なんやかんやあって俺が従業員って形で店を再開するのも良さそうだってことになった

奥さんの世話があるから、おっちゃんは今まで通り働けるわけじゃなかったが
その分、俺が頑張ることで話がついた

お店をやっていただけあって仕入れとかパイプは問題なかった

2 : 2023/05/22(月) 05:50:19.58 ID:tMiMl8Yka
20:名も無き被検体774号+:2012/08/25(土) 21:39:44.94 ID:+18TwveYO
おっちゃんに色々教えてもらいつつ資格も取りつつ
何回目かの夏になった

飲食店の厨房は灼熱地獄
汗だくになりながらも店をやっている日々
その頃にはおっちゃんが出られない時は1人でやるようにもなってた

21:名も無き被検体774号+:2012/08/25(土) 21:46:56.06 ID:+18TwveYO
俺が1人の日
客足も落ち着いた頃
少し涼もうと外に出てタバコを吸ってた
すると1人の少年が店の前で立ち止まった
その時の少年は物欲しげな顔をしてた

「よっ」
「…」ペコ
小さくお辞儀をすると少年は走って行った
35:名も無き被検体774号+:2012/08/26(日) 19:13:40.98 ID:+18TwveYO
数日後、また俺が1人の日
またタバコを吸いに外に出ようと扉を開けるとまた少年がいた
「おぉ」
「…」
「どうした」
「…」申し訳なさげな顔をしてじっとしてる
36:名も無き被検体774号+:2012/08/26(日) 19:16:46.91 ID:+18TwveYO
別に子供が好きとかそんな性格はしてないけど
さすがにそんな表情をしてる子供をほっとけなかった「あー…余りもんで良ければ食うか?」
「っ!」少年の顔が一瞬明るくなった
お?っと思う間にまた申し訳なさげな顔になる少年

3 : 2023/05/22(月) 05:50:39.05 ID:tMiMl8Yka
37:名も無き被検体774号+:2012/08/26(日) 19:21:01.47 ID:+18TwveYO
当然、余りものなんかあるわけはないんだけどつい口をついて出た

まさか虐待されてるわけじゃないよな、とか
いやな考えが頭をよぎった

のびてヨレヨレのTシャツに暗い表情
話しかけても反応は薄い

俺じゃなくても、この少年が恵まれた家庭の子では
ないだろうってことはすぐに想像できたと思う

38:名も無き被検体774号+:2012/08/26(日) 19:26:06.76 ID:+18TwveYO
「とりあえず入んな、ほら」
「…」
少年は躊躇してる

「余りもんで金は取らないから安心しなよ」
「…ごめんなさい」
心底申し訳なさそうな顔をして、戸惑いながらも店に入った

41:名も無き被検体774号+:2012/08/26(日) 19:32:11.56 ID:+18TwveYO
「嫌いなもんある?」
「…」
「…なんでも食える?」
「…」コク
なかなかめんどくさい子供だと思った

とりあえずカツ丼を作った
作ってる間、少年はずっとソワソワしていて
やっぱり帰るって言い出しそうだから
目を合わせないようにしてた

4 : 2023/05/22(月) 05:51:00.33 ID:tMiMl8Yka
43:名も無き被検体774号+:2012/08/26(日) 19:35:58.62 ID:+18TwveYO
作ってから気づいたけど
子供用に少し少なめに作れば良かったと思った
余ったら俺が食うか、と思ってそのまま出した

少年は唾を飲みながらまじまじとカツ丼と睨めっこをしていた
なかなか食べようとしない

「早く食べないと冷めちゃうよ」
「ごめんなさい…」
ようやく食べ始めた

44:名も無き被検体774号+:2012/08/26(日) 19:39:21.34 ID:+18TwveYO
「食いきれなかったら残していいからな」
とは言ったものの、少年はものすごい勢いでカツ丼を平らげた
見た限り、食べ方も汚くないし箸だって正しく使えてた
普通、虐待されてるような子なら
箸の持ち方とか教わらないんじゃないのかなぁ
とか思ってたから意外だった

46:名も無き被検体774号+:2012/08/26(日) 19:47:00.75 ID:+18TwveYO
食べ終わった少年は少し明るい表情になってた
「腹一杯か?」
「…うん」
「いっつも昼飯食わないの?」
「…お母さん仕事だから」
「そうか、またいつでもおいで」
「…でも」
「余ったら捨てちゃうんだし、食べてもらった方が助かるんだ」

店の外に少年を送り出すと
しっかりお辞儀して歩いて行った

5 : 2023/05/22(月) 05:52:01.19 ID:tMiMl8Yka
47:名も無き被検体774号+:2012/08/26(日) 19:52:38.53 ID:+18TwveYO
その夜、おっちゃんに少年のことを聞いてみた

「このへんに男の子いるよね?」
「男の子?」
「小学低学年くらいの」
「いやぁ、よっちゃんとこのマサキしか知らねーや」
「痩せてて大人しい?」
「いや、デブだなwwもう高校生だしなwww」

おっちゃんひでぇ
しかもなんで高校生の話してんだよ

49:名も無き被検体774号+:2012/08/26(日) 19:56:10.62 ID:+18TwveYO
どうやら、マサキがこのへんじゃ最年少らしい
あとは赤ん坊しかいないらしい
つまり、おっちゃんネットワークには
あの少年の情報はなかった
虐待があれば田舎ネットワークは一瞬で広がるはずなのに

50:名も無き被検体774号+:2012/08/26(日) 20:03:43.55 ID:+18TwveYO
翌日、少年はこなかった
仕事も終わって、おっちゃん夫婦と飯食ってると
「あ、俺たち明日からいないから、店頼むぞ」
「え?どっか行くの?」
「かみさんとハワイ行ってくるww」
「明日!?急すぎだから!」
「まぁ、お前だって大丈夫だろ?」
「いや、まぁ多分」
「じゃ頼んだ」
2週間1人ぼっち確定

6 : 2023/05/22(月) 05:52:12.03 ID:tMiMl8Yka
53:名も無き被検体774号+:2012/08/26(日) 20:16:34.54 ID:+18TwveYO
翌日、またタバコを吸いに外に出ると少年がいた

「もしかして昨日も来てた?」
「あ…」
気まずそうにしてるとこをみると
昨日も来ていたようだ
「まぁ、入んなよ」

戸惑いつつも店に入ってくる
やっぱり食べるつもりで来てるらしい

56:名も無き被検体774号+:2012/08/26(日) 20:41:39.95 ID:+18TwveYO
さすがに一回食べてると少し会話もできるようになった

「母さん仕事の日は毎日昼抜き?」
「夏休みだから…」
「普段は給食だな」
「うん」
「朝と夜は?」
「お母さんいる時は食べてる」
「いない時は抜きか」
「家はお金ないから…」

7 : 2023/05/22(月) 05:52:31.18 ID:tMiMl8Yka
64:名も無き被検体774号+:2012/08/26(日) 21:03:37.88 ID:+18TwveYO
そんな感じでほぼ毎日のように食べにくるようになった

「どこに住んでんの?」
「〇〇、この前引っ越してきた」
「はーなるほど、親の仕事でか」
「うん」
「父さん?」
「お父さんいないから、お母さん」
「そっか、母さん好き?」
「好きだけど、ちょっとうるさいかも…」
「うるさいかwww母親ってのはそういうもんだww」

割とよく喋る子だってことがわかった

68:名も無き被検体774号+:2012/08/26(日) 21:14:23.05 ID:+18TwveYO
お互いに浣腸とかする程仲良くなったある日
混んでいてクソ忙しい時に珍しくギャルギャルしい女が店にきた

「すみませーん!」
「はい、いらっしゃーい」

チラッと見ると、金髪ロングに色白で目鼻立ちがくっきりしてる
見る人が見れば美人と言うかも知れないが
一目見てわかった

こいつは嫌いなタイプだ
だってギャルギャルしいんだもん

9 : 2023/05/22(月) 05:53:21.35 ID:tMiMl8Yka
83:名も無き被検体774号+:2012/08/26(日) 21:41:25.14 ID:+18TwveYO
カツ丼が出来て持って行くと
「ユウタがいつもお世話になってるみたいで」
とか言ってきた
「まだ忙しいんで」
と断り、少年とも目を合わせずに対応した

で、間もなく客も減り余裕が出来るとギャルギャルしいのが寄ってきた

90:名も無き被検体774号+:2012/08/26(日) 21:49:05.50 ID:+18TwveYO
「この子が今まで食べた分もまとめとお支払いします」

少年は俯いている
おそらく、うちのことを話して怒られたのだろう

「カツ丼2つで1700円です」
「今までの分はこれで足りますか」
3万出してきた
「今までも何もお客さん、今日が初めてじゃないですか」
「ユウタがお邪魔していましたよね」
「ユウタ…さぁ、マサキしか知りませんが」
「で、でも、いつもこの子がこちらで!」
「来てません、大声出すなら早くお帰りください」

ギャルギャルしいのはぐぬぬと言いそうな顔で
少年の手を引いて帰って行った
少年はとても驚いた顔をしてた
少し悲しそうでもあったかも

11 : 2023/05/22(月) 05:54:19.99 ID:tMiMl8Yka
96:名も無き被検体774号+:2012/08/26(日) 22:01:13.05 ID:+18TwveYO
追加するならギャルと関わってプラスになったことがない

「お、どうした」
「お金…」
「いらんよ、余りものだし」
「でも、お金払わないのは泥棒だってお母さんが」

貯金箱をそのまま持ってきたようで
リュックからドカッと貯金箱を出した
「何円ですか?」
泣きそうな声で言われても困る

99:名も無き被検体774号+:2012/08/26(日) 22:09:18.49 ID:+18TwveYO
「これで足りますか」
とか、タメ口でケラケラしてたのにまた敬語になってるし
財布と貯金箱丸ごと差し出されても困るし
「多分それじゃ多すぎるかな」
「お詫びの分も…」
「だからいらないって」
「でもそれじゃ泥棒って」
少年は泣き出してしまった
「わかったよ、じゃ50円」
少年の出した財布から50円貰ってあとは返した
106:名も無き被検体774号+:2012/08/26(日) 22:22:41.21 ID:+18TwveYO
「それで、今日も食べるだろ?」
「でもお金…」
「今日も入れて50円貰ったんだけど」
「…」「食っとけ、母さんにはお金払ったって言っとけ」
俺イケメンすぎワロエナイ

12 : 2023/05/22(月) 05:55:37.92 ID:tMiMl8Yka
119:名も無き被検体774号+:2012/08/26(日) 23:13:00.42 ID:+18TwveYO
食い終わって帰り際
「また来いよ」
「いいの?」
「母さんには内緒にするか、お金払ったって言っとけよww」
それでまたバレた時、少年が叱られるのは可哀想だけど
飯食えない方がキツいよな
なんて正当化してる俺はきっとダメな大人なんだと思う155:名も無き被検体774号+:2012/08/27(月) 15:20:18.11 ID:u4OZJp91O
休みの日
前日に仕事終わってから常連たちと朝まで麻雀をやったから
起きるともう夕暮れ時だった
タバコを買いにコンビニまで行った帰り
自転車に乗ったギャルギャルしいのがいた
仕事帰りだったのか化粧は薄めだった
でも金髪だったからビッチktkr状態
顔をよけてすれ違うことにした
158:名も無き被検体774号+:2012/08/27(月) 15:28:23.45 ID:u4OZJp91O
「あ!●●(店名)の方ですよね!」
声かけんなよドグサレビッチ!
なんて言葉を飲み込んだ
「えぇ、まぁ」
「あの子がまたご馳走になったみたいで、お金払ったって言うんですが…」
「ちゃんともらいましたんで、それじゃ」
「あの子、ここでうまくやっていけると思いますか?」
「さぁ、僕も元々ここの人間じゃないんで。それじゃ」
「あの!私たち最近こっちに引っ越したばかりで…」
「聞いてます、頑張って下さい。それじゃ」
ここまで行って逃げた
というか、無理やり切り上げて歩き始めた
困った顔したギャルビッチざまぁwww
今夜のオカズにしてやるぜひゃっはーww
くらいに思った
13 : 2023/05/22(月) 05:56:15.09 ID:I+HOwLCS0
なんか見た記憶ある
14 : 2023/05/22(月) 05:56:25.49 ID:tMiMl8Yka
159:名も無き被検体774号+:2012/08/27(月) 15:33:59.95 ID:u4OZJp91O
そういえば、少年は8月になってから引っ越したって言ってたし
夏休み明けから登校するとか
前は広島にいたとか
野球したいけどきっと道具高いしとか言ってた

確かに、夏休み中に引っ越してきて
学校にもまだ行ってないとなれば
遊ぶ友達もいないだろう
母親も仕事で不在ならなおさら寂しいだろうなぁ
うちの常連に学校関係者いなかったかなぁ
なんて考えてるうちにギャルビッチの困り顔をオカズにするのを忘れてた
161:名も無き被検体774号+:2012/08/27(月) 15:40:02.62 ID:u4OZJp91O
俺は実家に連絡して、もう使ってないグローブやバットを送って貰うよう頼んだ
少年野球やってた頃のグローブなら少年でもサイズ的に問題ないだろう
やたらと思い出だから、と物を取っておく両親にやや感謝
グローブボロいけど
数日後にまた少年が店に来た
:名も無き被検体774号+:2012/08/27(月) 15:43:37.80 ID:u4OZJp91O
「今日暇か?」「うん!」
なんかあるのかと少年は少しキラついた顔をした
「じゃ食ったら公園に行こう」
「うん!でもお店は?」
「おっちゃん、少し外れていいよね?」
「おう、夕方までには戻れよ」
「親かww で、飯食い終わってから2人で公園に向かった

15 : 2023/05/22(月) 05:56:30.48 ID:NATEOm6np
このスレは知っとるけど
これがイッチという証拠
16 : 2023/05/22(月) 05:56:44.81 ID:tMiMl8Yka
163:名も無き被検体774号+:2012/08/27(月) 15:47:36.75 ID:u4OZJp91O
「ほら、ボロいけど良かったら使いな」
「あ!グローブ!」
「キャッチボールすっぞー!」
「おー!」

いざはじめてみると見事なオカマ投げ
多分初めてなんだろう
投げ方を簡単に教えると、若いだけあってそれなりに見れるようになった

一時間くらいしてやめた

165:名も無き被検体774号+:2012/08/27(月) 15:52:58.20 ID:u4OZJp91O
「それやるから持って帰れ」
「いいの?」
「俺もう手入んないし」
「やった!」
「学校始まったらそれで友達作りな。学校いつから?」
「明後日から…」
「不安?」
「うん…」
「3日も通えば慣れるww」

21 : 2023/05/22(月) 05:57:58.36 ID:tMiMl8Yka
183:名も無き被検体774号+:2012/08/27(月) 17:03:52.81 ID:u4OZJp91O
それからは、たまに少年が店に顔を出し
遊んできただの宿題たくさん出ただの話したり
キャッチボールしに行ったり飯食わせたりしてた

昼間でも涼しくなってきた頃
休みだったのでばあちゃんと飯食いに行くことにした
「孫にご飯食べさせてもらうなんて初めてだよww」
なんて言いながらしわくちゃになるばあちゃん

185:名も無き被検体774号+:2012/08/27(月) 17:08:16.41 ID:u4OZJp91O
何回か飯食いに行ってんのにボケ始めたんだろうか

飯食って、その辺プラプラして図書館で休憩して
帰るかなって頃には3時半頃だった
たまたま通り道だった小学生の前を通り過ぎると
「タケちゃーーん!!」
声の方を見ると少年だった
隣りにはギャルギャルしいのがいる

22 : 2023/05/22(月) 05:58:17.41 ID:tMiMl8Yka
188:名も無き被検体774号+:2012/08/27(月) 17:13:34.05 ID:u4OZJp91O
少「今日参観日でお母さんと帰るんだ!」
俺「そりゃ良かったな」
少「タケちゃんのおばあちゃん?」
俺「そう、家のボス」
婆「お人形さんみたいな男の子だねぇ、綺麗なお顔してw」
ギ「いつも息子がお世話になってます」

みたいな、ごちゃ混ぜなやり取りがあって
「タケちゃんも一緒に帰ろよ!」
と、少年親子と途中まで一緒に帰ることになった

192:名も無き被検体774号+:2012/08/27(月) 17:19:44.56 ID:u4OZJp91O
道中、ばあちゃんとギャル
俺と少年
ってな具合に自然と並んでた
というか少年が俺の横に来て勝手にそうなった
俺が少年の話を聞いている後ろでは
我が家のボスによる人生相談室が開催されていた
そして
「なんかあったら家を頼りなさい」
「いえそんな、でもありがとうございます」
「まぁ家にはこんな老いぼれと童貞しかいないけどwww」

おいババア嘘吹き込むなよ
ギャルギャルしいのも笑ってんじゃねぇ

24 : 2023/05/22(月) 05:58:45.54 ID:tMiMl8Yka
195:名も無き被検体774号+:2012/08/27(月) 17:25:29.98 ID:u4OZJp91O
そのうち、家と少年宅との分かれ道に着いた
ギ「それじゃ、私たちはこっちなんで」
婆「あらそうかい、じゃあんた送ってやんな」
俺「いやいや、ばあちゃん1人じゃん」
婆「女性と子どもだけにする方が危ないんだから」
俺「いやいやいやいや」
婆「ほら行った行った」

結局、ギャルギャルしいのと少年を送ることになった

199:名も無き被検体774号+:2012/08/27(月) 17:35:36.80 ID:u4OZJp91O
3人の帰り道
「いいお婆さんですね」
「ただのお調子者ですよ」
「でも羨ましいです、あの、タケちゃんみたいな家庭」
「…はぁ」
「すみません、タケちゃんとしか知らなくて、お名前聞いてもいいですか?」
「ノリタケです」
「あ、ノリちゃんじゃないんですねww」
「タケの方を取られるのはこっち来て初めてで」
「でもそういうの良いですねww」
ケラケラ笑うとこは少年の母親だなって感じだ
一応言っとくけど名前は偽名だからな

25 : 2023/05/22(月) 05:59:04.55 ID:E+ek1gVa0
明日からハワイは草
27 : 2023/05/22(月) 05:59:50.85 ID:tMiMl8Yka
241:名も無き被検体774号+:2012/08/27(月) 22:47:25.47 ID:u4OZJp91O
風呂で少年はやたらにはしゃいだ
広い広いと言ってずっとニコニコしてた
そんな広い風呂ではなかったけど
アパートに比べりゃ幾ばくか広いかもしれない

布団に入ってからも、突然小さく笑い出したりととにかく騒がしかった
無意味に俺をよんでは、何でもないと言う
ムーミンのAAみたく

247:名も無き被検体774号+:2012/08/27(月) 22:56:43.41 ID:u4OZJp91O
翌朝、少年を自宅まで送って
学校へ向かうのを見送ってから店に向かった

店を開けて間もなくギャルギャルしいのがきた
夜勤明けだからか疲れた顔をしてた
仕事メイクなのに目元がクマで暗い
「昨日、あの子がお世話になりました」
「いえいえ、お仕事お疲れ様です」
「なんとお礼を言っていいか」
「お礼はいいけど、なんか食べます?」
「あ、そうですよね、じゃ生姜焼き定食を」
「はーい」

夜勤明けなのに割とガッツリ食うんだな
とか思いながら厨房に下がって作り始めた
おっちゃんは新聞読んでる、働け

28 : 2023/05/22(月) 05:59:57.08 ID:zgZutL5Dd
長いねん
30 : 2023/05/22(月) 06:00:58.39 ID:tMiMl8Yka
次の客がきた時
「おーいタケ!!姉ちゃん寝てるぞ!」
店に入るなり声をはった常連
呼べれて言ってみると、入り口のすぐ横に座り込んでギャルギャルしいのが寝てた
肩を揺すって起こそうとすると
「んぁ…すみません大丈夫です大丈夫です」
と繰り返す
仕方ないから常連に手伝わせて店の奥に運んで寝かせた
背が高いからか、細い割に重かった気がする

266:名も無き被検体774号+:2012/08/27(月) 23:27:25.21 ID:u4OZJp91O
その日はひどかった
伝言ゲームみたく話が広がって
俺がギャルギャルしいのとできてるだの
薬を盛って襲う気だっただの
冗談とは言え田舎の人間はえげつない噂話が大好物だ
生きる糧と言ってもいい

こんな田舎に金髪ギャルが引っ越してきたわけだし
数ヶ月経ってみんなギャルギャルしいのを知っていて
何者なんだと気にしていた

>>28 ワイも思う長いわこの話

31 : 2023/05/22(月) 06:01:13.93 ID:acLIyP8tp
すまん。YouTubeでみれるから
ここで自分語りせんでええで
32 : 2023/05/22(月) 06:01:22.49 ID:tMiMl8Yka
268:名も無き被検体774号+:2012/08/27(月) 23:32:21.93 ID:u4OZJp91O
客足も落ち着いた頃、様子を見に行くと
若干の服の乱れ方といい寝顔といい床に広がった金髪といい
俺は新たなオカズをまぶたの裏に焼き付けた

よっぽど疲れてたのか全く起きない
確かに麻雀やった日もかなり眠いわけだし
ましてや仕事ともなれば納得できなくもない

太ももくらい触ってもいいよなぁ
とか思ったりもした
男だもの

355:名も無き被検体774号+:2012/08/28(火) 21:17:24.89 ID:fl64tsTAO
ギャルギャルしいのが起きないまま夕方になった
少年が友達と遊んでから帰宅する時間は大体いつも同じなので
その時間に店に顔を出さなければ直帰してるだろう
ましてや今日は母さんが夜勤明けで家にいるはずだから

その時間を見計らって電話をかけた

33 : 2023/05/22(月) 06:01:38.57 ID:tMiMl8Yka
360:名も無き被検体774号+:2012/08/28(火) 21:30:33.65 ID:fl64tsTAO
やっぱり少年は家に帰ってた
店に母親がいることを伝え、少年を店に呼ぶ

「今日、いると思ったのにいなくてまだ仕事してるのかと思ったw」
「職場から真っ直ぐここ来たみたいだな、そんで寝た」
「もう起こしていいよね」
「いんじゃないか?」

少年が声をかけるとギャルギャルしいのはすぐに起きた

366:名も無き被検体774号+:2012/08/28(火) 22:12:39.72 ID:fl64tsTAO
「あ、ユウタおかえり…」
「お母さん、ここタケちゃんのお店だよww」
「え、あ!ごめんなさい!私寝ちゃって!」
「いいよいいよ、夜勤って大変そうですし」
「本当にごめんなさい」

なんやかんやで、少し早いけど
せっかくだからと、親子揃って飯を食って行くことになった

34 : 2023/05/22(月) 06:01:49.67 ID:I+HOwLCS0
なげぇ
35 : 2023/05/22(月) 06:01:54.05 ID:tMiMl8Yka
367:名も無き被検体774号+:2012/08/28(火) 22:17:06.18 ID:fl64tsTAO
食い終わってそのまま2人仲良く帰った
帰り際にギャルギャルしいのから
昨日のお礼と、今日のお詫びをされた

それからは、ほぼ夜勤のたびに少年は家に泊まりに来た
ムーミンのAAみたいのも、最初の頃で落ち着き
普通に来てくつろいで寝て

373:名も無き被検体774号+:2012/08/28(火) 22:26:57.91 ID:fl64tsTAO
なかなか平穏な日が続いていた
クリスマスイブ、ちょっとそれが揺らいだ

「タケ、お前いい歳なんだからクリスマスくらい彼女と出かけろ」
「彼女なんかいねーよ、こんちき」
「今日はもう店閉めるから帰れ、な?」
「まぁ、今日は客も来ないか」
「だろ、たまには早上がりもいいだろ」

おっちゃんもこう言ってるからいつもより早く帰ってゴロゴロしてた

36 : 2023/05/22(月) 06:02:08.24 ID:tMiMl8Yka
378:名も無き被検体774号+:2012/08/28(火) 22:39:25.02 ID:fl64tsTAO
リア充なばあちゃんもババ友とクリスマスパーティーらしい
帰ってきた頃にはもう居なかった

オナニーでもするか、と思ってるとベルが鳴った
俺を訪ねてくる人は稀なので、ばあちゃんの客だなと思い玄関へ向かう

玄関を開けると少年が立っていた
しかも泣きながら

380:名も無き被検体774号+:2012/08/28(火) 22:48:53.72 ID:fl64tsTAO
「どうした?」
「今日泊まっていい?」
「いいけど、なんで泣いてんの?」
「だって…」
と、さらにしゃくりあげる少年
「母さんいないのか?」
「お母さん、は、いる」
「そうか、まぁ上がりな」

家にあがると居間で正座してまたシクシクと泣き始めた

37 : 2023/05/22(月) 06:02:29.57 ID:tMiMl8Yka
+:2012/08/28(火) 22:55:35.46 ID:fl64tsTAO
どうせ親か友達とケンカでもしたんだろうな
と思ったからとりあえず泣き止むまでほっとくことにした
案の定、間もなくギャルギャルしいのからメールがきた
やっぱり少年とケンカしたらしい
理由までは聞かなかったけど

なんか静かになったなぁ、と思ったら泣き疲れて寝たらしい
ストーブ付いてるから寒くないと思うけど
一応タオルケットをかくておいた

391:名も無き被検体774号+:2012/08/28(火) 23:21:09.25 ID:fl64tsTAO
日も沈んだ頃、少年が目を覚ました

「ケンカしたんだって?」
「…」
「まぁ、よくあることだからな」
「タケちゃんもお母さんとケンカするの?」
「ケンカどころか包丁で刺されたからな」
「え…」
「刺されなかったろ?」
「う、うん」
「じゃあ、なんて言われた?」

まぁ聞き出すと
今日は一緒にケーキを食べる予定だったと
でも急に仕事が入ってしまう
少年がゴネて、親子で揉めて
なんやかんやで「タケちゃん家に生まれたかった」と
そしたら「じゃ出ていけ、もう知らない」
ということらしい

39 : 2023/05/22(月) 06:02:57.74 ID:tMiMl8Yka
392:名も無き被検体774号+:2012/08/28(火) 23:28:24.84 ID:fl64tsTAO
事の顛末をなんとなく言い終わると
少年は泣きながら
「お母さん泣いてた」
「お互い様だな」
「うん、でもお母さん泣いてるの2回目」
「へぇ、一回目は?」
「多分、お父さんがいなくなった時」

正直言って、聞かなきゃ良かったと思った

397:名も無き被検体774号+:2012/08/28(火) 23:38:07.26 ID:fl64tsTAO
「僕小さかったからわかんないけど、お父さんいなくなってからお母さんずっと泣いてた」
「それ覚えてたから、お母さんのこと大事にするって決めたのに」
「お母さん怒ってるかな?」
「明日謝れば許してくれるだろ」
「本当に?」
「本当に」
「タケちゃんも一緒に行ってくれる?」
「家の前までな」
「一緒に謝ってくれない?」
「お母さん泣かせたのユウタだろ?ちゃんと1人で謝りな」
「わかった…じゃ家の前までね」
「家の前までな」

40 : 2023/05/22(月) 06:03:19.51 ID:tMiMl8Yka
その日は帰ってきたばあちゃんと3人で普通に飯食って、普通に寝た

翌朝、少年に起こされた
「タケちゃん、携帯鳴ってるよ」
「あ゙〜…」

「朝早くにすみません」
朝っぱらからギャルギャルしい声だ
「ユウタ、そっちに居ますよね?」
「あー、はい」
「今から迎えに行きますんで」
「あー、はい」

冬の朝6時とか眠すぎるんですけどー

403:名も無き被検体774号+:2012/08/28(火) 23:50:52.79 ID:fl64tsTAO
「母さん迎えに来るって」
「え、謝るのに?」
「あー…じゃ来たときに謝れば?」
「タケちゃんも居てくれる?」
「居てあげない」
「ケチ」

ほどなくしてベルが鳴った
玄関にはギャルギャルしいの
「ご迷惑おかけしちゃって」
「まぁとりあえず中にどうぞ」
「え?あ、お邪魔します」

42 : 2023/05/22(月) 06:04:20.71 ID:tMiMl8Yka
ワガママ言ってごめんなさい」
「元気そうでいいと思うけど」
「お正月は親戚で集まったりする予定?」
「予定はないけど、こっちに人が来るのは2日以降だろうなぁ」
「もし良ければ、みんなで年越しでもと思って」
「あー、ちょっとばあちゃんに聞いてみる」

久しぶりにお節でも作ろうか、と乗り気なばあちゃん

「いいって、お節作るって張り切ってるから適当な時間に家に来たらいいよ」
「やった、お節作るの手伝いに早めに行きまーす」

527:名も無き被検体774号+:2012/08/29(水) 22:54:35.17 ID:x8EPVqtSO
翌日、昼前に2人がきた
お節やら年越しそばの材料を4人で買いに行くことになった
俺は荷物持ち要因

ばあちゃんは、賑やかな年越しは久しぶりだよ
といつもより嬉しそうだった

手早く物を選んで会計へ
ギャルギャルしいのが払おうとしていたけどばあちゃんが
「皆様から頂いた年金だから還元しないと罰が当たる」
と言ってばあちゃんが払った

43 : 2023/05/22(月) 06:04:44.98 ID:tMiMl8Yka
帰宅すると女2人は早速台所に入った
曰わく、今日の台所は男立ち入り禁止
とのこと

暇だから少年とプロレスやったり、冬休みの宿題を見てやったり
少年は国語も算数も得意らしい
しかも勉強が楽しいとか言う宇宙人だ
試しに、英語教えてやるかと聞くと
目をキラキラさせてた

536:名も無き被検体774号+:2012/08/29(水) 23:06:43.28 ID:x8EPVqtSO
夕飯はちょっとしたオードブル、お節は元日
大人は酒を、少年はジュースを

ばあちゃんは早々に
「久しぶりに働いたら疲れた」
と言って自室へ向かった
「ばあちゃんも初詣行くだろ?」
「朝に友達と行くから、夜は若いのでいっといで」

まぁ、年寄りに夜更かしはキツいだろう

44 : 2023/05/22(月) 06:05:25.29 ID:tMiMl8Yka
9時を過ぎた辺りで少年も電池が切れてきたようで急に大人しくなった

「眠いか?」
「ん〜大丈夫…」
「初詣の時間になったら起こしてやるから少し寝ときな」
「絶対?」
「絶対起こすから」
「わかった」
と、居間の片隅にタオルケットで寝かした

540:名も無き被検体774号+:2012/08/29(水) 23:14:30.50 ID:x8EPVqtSO
俺とギャルギャルしいのの2人になった
酒を飲みながらなんやかんやと話して、少年の話になった
「あの子、こっち来るまですっごく大人しい子だったんだ」
「へぇ〜、確かに最初は喋んなかったなぁ」

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