女子「オカズ通知アプリ…？何だろこれ」

女子「あれかな、オカズって料理のレシピを配信してくれるとかそんなのかな、ご飯作るのに役立ちそう」

女子「あ、なんかさっそく通知きた、なんだろ、えーと」ピロン

本日のオカズ人数

同クラ男子×3

女子「んん・・・?」

女子「昨日の通知なんだったんだろ?考えても
イミフだなあ、ふー、それにしても暑い」パタパタ

女友達「ちょ、あんたそんなあおいだら下着みえるわよ」

女子「あー、まあけど私なんか見る人いないって、はは。ほらアレみてよ」

S子「それでさー、大学生の彼氏が激しくてさーきゃはは」

女子「男子が見るのってああいう、S子みたいないかにもエッチそうな子だからさ」

女友達「S子か、確かに可愛いけど、けどちょっとビッチすぎんだろー」

女子「ねー」

……

本日のオカズ人数
同クラ男子×8

女子「んんん・・・??」

ランクアップ！オカズ回数10回を超えたので、レベル２になりました。

対象者の名前と回数リストをみることができます。確認しますか？

はい　いいえ

女子「え？リストってなに…？、まあいいや、はいっ…と」ピッ

A君…1回
B君…3回
C君…1回
D君…1回
E君…5回

女子「え…」

女友達「どうしたのアンタ、いつもと違って制服着崩してないし、スカートの丈も
長くしたんだ？どうしたの？」

女子「う、、うん。あの、やっぱ露出しすぎるのもいけないかなって…、うん」

女友達「それに髪も黒くしてるし、眼鏡も…、なんか優等生みたいだけど大丈夫？」

女子「まあ、、目立たないように、まじめになろうかと、、、」

S子「えーなになにアンタ、急にどうしちゃったの、スカートの丈なっが。きゃはは、マジ受ける―」

女子「い、いいでしょ、ほっといてよ…」

A君「うぃーす」

女子「！？」

女友達「いやこの子がさあ」

B君「え、何々、どうしたの？」

D君「フーン…、なるほどね」

E君「君たち、もうすぐチャイムがなるぞ、はやく席につかないかっ！」

女子「（うわあ…）」

S子「なになにどうしたのこの子、マジ受ける―、O君もそう思うっしょ？」

女子「（苦手なギャルビッチのS子にも絡まれるしもう最悪だわ…）」

O君「…、大丈夫？調子悪そうだけど、保健室行く？」

女子「う、うん、大丈夫、ありがとうO君」

女子「（O君…）」

女子「（初めて隣の席になったけど優しいなあ、O君は…顔可愛くてこの見出し
アプリのリストにも載ってなくて普通に話せるし、やっぱ結構好きかも…）」

女子「（…いや、今はO君のことより周りの男子たちをどうにかしないと…、

女子「（まあ、この地味な恰好でいれば、これ以上男子からそういう目で
みられることもなくなるはず…）」

その日の晩

本日のオカズ人数
同クラ男子×14

女子「なんでよっ！」

何今日のあの反応？挨拶しただけで、モジモジして、顔赤くして涙目でくっそ可愛いくて3回抜いたわ。
あの反応、確実に俺に気があるやん。ただ、見た目が変わった理由は完全に謎だわ、
前の方がよかったけどなあ、本来なら星５だけど、その点を考慮して星４で。

『感謝しかない（B君：化学部)　★★★★★』
今日は優等生の恰好になってくれてびっくりした。
完全に俺の理想に合わせに来てるとしか思えない。いっぱいでた。

『新コスチュームもそこそこ好き（C君：野球部)★★★★☆』
どういう風の吹き回しか知らないけど、むしろ興奮したわ。トイレで抜いた。

『がっかり（D君：パソコン部)　★★☆☆☆』
え？そっちの方向いくの？っておもってがっかりした。
もっとS子みたいにギャルっぽいテイスト出してほしいのに、、まあ抜いたけどさ。

『ママだとおもってる（E君：生徒会長)　★★★★★』
あっあっ

『ええやん（F君：バスケ部）★★★☆☆』
これまではS子とかY子でシテたけど、初めて使ったら割とよかった。

『いっぱいでた（G君：帰宅部）★★★☆☆』
初めてオナネタにしたけど、わりと捗った。

女子「あの恰好はだめんなんだ…、もっと本格的に男子にそういう目にみられない工夫
をしないと…」

翌日

Y子「ええ、なんでジャージなの？制服は？それにおさげで眼鏡って
さすがにダサすぎない？」

女子「うん、しばらくはこの恰好で行こうかなって、それより聞いてよ。
今日登校してたら電柱の影に犬のうんこがさあ」

Y子「いや急なんの話だよ…」

同クラ男子たち「（……）」

その晩
本日のオカズ人数
同クラ男子×3

女子「（萎える恰好に萎える会話…、まだちょっといるけど…、よし一気に減った…、
この調子この調子…！これからもこの戦法でいこう）」

昼休み　教室
女子「はああ……」

………

『ひょっとして気を引こうとしてる？（A君：サッカー部）★★★★★』
なんか最近口きいてくれないし、近恰好とか言動とかおかしいけど確実に
気を引こうとしてるやん。やばい可愛い。Y子とヤッてるときも頭から離れんわ。

『まだまだ（B君：化学部)　★★★☆☆』
最近の恰好や言動は謎だし、さすがに思うところもある。
けど、中学から使い続けてる愛着のあるオカズだし、これからも使っていこうとおもう。

『ママだとおもってる（E君：生徒会長)　★★★★★』
あっあっ

………

女子「（だめだ…、確かに以前に比べると少ないけど、いくら努力しても完全には０に
ならない…）」

女子「私もいつまでもジャージの恰好でいるの嫌なんだけどな…、
けど、男子にこういう目でみられるのも嫌だし…いったいどうしたら…）」

女子「え…？」

O君「いや、最近ずっと元気ないし、今もスマホみながら、顔青くなって調子わるそ
うだから…、大丈夫？」

女子「え！？あっ、ううん、これはちがくてっ！
な、なんでもないの？ごめんね、気を使わせちゃって」

O君「ううん、けど、何か悩み事があるんなら、
僕でよかったらいつでも相談にのるから遠慮しないでね」

女子「O君…」

女子「うん、ありがとう、けど大丈夫だからっ、ごめん、わたしトイレいくねっ」

O君「………」

O君「（スマホで何みてたんだろう…？）」

女子「うわあ、やばい…やばすぎる」

女子「（緊張してとっさにトイレに逃げちゃったけど…、ああO君、優しすぎる…、
わたしのことずっと気にかけてくれてたんだ…、
顔もかわいくて元々好みだったけど、なんか本気で好きになったかも…）」

女子「（ああもう、やばい、こんな大変な時なのに、O君のことで頭がいっぱいに…
なんかドキドキしてきた）」

女子「（O君…O君）…いたっ！」

S子「デレデレして…あんま調子のらないでよね」

S子「どーせアンタもO君が好きなんでしょ？うっざ」

女子「！？？はあ、何よ、急に！？わ、私はべつに」

S子「てか私、アンタがさっき、教室で例のアプリ弄ってるとこみたから」

女子「え！？」

S子「私と一緒であのアイテム狙ってんだろうけど、私、絶対まけねーから」

S子「アンタが結構クラスで人気なの知ってるし、今何ポイントたまってるのか
知んねーけど、わたしはもう200超えてるから。敵じゃねーし。そんじゃ」

……

女子「はあ、なによS子のやつ…、いったい何の話して…けど、アイツ、
ひょっとしてあのアプリのこと知って……ん？」ぴろん

女子「またアプリの通知…、ああもう今はそれどこじゃ…ん？」

オカズ回数が150回を超えました。オカズショップで買い物ができます！

女子「オカズショップ…？」

女子「（よし、順調にポイントを増やしていってる！
今、S子が何ポイントか知らないけど、このペースなら絶対追いつける、いや追い越せるはず…！）」

女子「（O君、私がO君をS子から守ってあげるからね！）」チラッ

O君「……」

女子「ん……？」

女子「（あれ、いまなんか…O君に目をそらされたような…？いや、きのせいだよね…？）」

女子「（そういえばあれ以来、O君とあんまり会話もしてないような…？わたし
何か嫌われるようなことした…？いや…そんなことは…）」

S子「あー、いったー」

女子「（え……？）」

女子「はああ…、あっつ…、ほんと…あっつ…んっ…」

女友達「いやもうかんっぜんに丸見えだから、もういい加減にしなさいって…こら！
しかも黒とか下着もってたっけ！？」

女子「えー、こんなの普通だよ」

……

S子「はあ、昨日もラブホで色々してホント大変…、マジ大学生体力ありすぎでさあ…」

I子「きゃはは、S子まじやべーな、てか、パンツもろ見えだけどいいん？」

X子「S子エ口すぎ―きゃはは」

……

女子「はあ、今日も暑くて、アイスキャンデーいっぱい買ってきちゃった…んっ…」

……

S子「はあ、昨日は彼氏と夜の公園でさあ……」

………

………

同クラ男子たち「………」

学校の屋上

女子「おかしい…、なんか最近、オカズ回数の上昇率が落ちて来てる…、
あんなにエ口いことばっかしてるのに」

女子「一体…、どうして…」

S子「はは、そんなこともわからないの？まあ、それがアンタの限界ってことね」

女子「S子…！？それってどういう…！？」

S子「ほら、アプリで自分の評判みてみなさいよ、それで原因わかるわよ」

女子「え…？」

『（H君：ウェイトリフティング部)★★☆☆☆』
あの天然な感じでエ口いのがよかったのに、、抜くには抜くがあんまり飛ばない。

『こういうのでいいんだよ（D君：パソコン部)　★★★★★』
最近はビッチぽさがでてきて大変良い。ほめてつかわす。

『ママだとおもってる（E君：生徒会長)　★★★★★』
あっあっ

『うーん（F君：バスケ部）★★☆☆☆』
ビッチぽさではS子のほうが上だしな、せめる方向性をまちがってる気がする。

『びみょーになってきた（G君：帰宅部）★★☆☆☆』
悪いけど造花は愛せない。ありのままの君でしこりたいんだ

女子「」

『ビッチぽさがすきだったんだが…（H君：ウェイトリフティング部)★★☆☆☆』
中学生の時は陰キャグループにいて、だいたい不登校だったって聞いて萎えた。
あのエ口い会話でくっそ捗ってたのに、ウソかよ。へこみつつも抜いた。

『しね（D君：パソコン部)　★☆☆☆☆』
しね。ニセビッチが。お前で抜くはこれで最後だ。

『あーあ（X君：天文学部）★★☆☆☆』
あの明るいビッチさがすきだったのに…、ほんとは真面目な子らしいじゃん。
ただただ悲しい。

『感謝しかない（B君：化学部)　★★★★★』
中学時代の悲しくて暗い過去のうわさ聞いて逆に捗ってる。泣きながら抜いた。

S子「」

本日のオカズ人数×０

女子(50)「んん・・・?」

S子「ち、違っ…、て、てか誰、中学時代の話流した奴っ！そ、そこ一番触れられたくなかったのにっ！
X子！？I子かな！？ほんとムカつくっ、やっぱあの2人信用できないっ！」

S子「いや、そんなこと、もうどうでもいいわ。
どのみちわたし、もう500ポイントまであと一歩だし、O君と結ばれるのはわたしだからっ！」

女子「私だってあとちょっとだし！てかもう、今日買えるかもしれないんだから！」

女子「そうよっ！ひょっとしたら今日の分で、もう500ポイントたまってるかも……、
…ってあれ？」

S子「……？どしたん？」

女子「う、売り切れてる…」

S子「え？」

女子「ご、ごめん頭の整理が追い付かない…、な、なんでO君がこのアプリのことを…」

O君「前に君がスマホでこのアプリをいじってるのをみて気になって検索してみたんだ」

O君「だって、このアプリみてなんか暗い顔してたから、
ひょっとしてこれが原因じゃないかって、ダウンロードしてみたんだけど…その」

S子「け、けどなんで、私たちよりポイントがたまって…ん？」

女子「それよりも！O君、その『赤い糸』のアイテム、誰に使う気なの！
ひょっとして誰か好きな人が…」

O君「あ…、いや、誰にかはまだ決めてないんだけど…、
そのとりあえず買っておこうかと思って…身を守るために」

女子「え…、身を守るって…、いったい…ん？…あれ？」

O君「いや、あのごめん…、そ、その、キモチはうれしんだけど…、ちょ、ちょっと
怖すぎるというか…その、君たち2人が」

女子・S子「…………、……！！？？」

S子「ひ、ひやあああ……」

…………

O君「と、いうことでまあ、…ちょっとさすがに怖くなって…その…ごめん
け、けどまあ、もうこれで忘れて今までどおり接するから」

O君「まあそういうことで…それじゃあ今日はこの辺で」

女子「まって」

O君「え…？」

O君「え…？そんな何事もなかったみたいに…、もう立ち直ったんだ…すごいな」

O君「いや、だからこれは、とりあえず買っただけでその、
ていうかなんで2者択一になってんの…？とりあえず今日は、もうこれで」

女子「ううん、返さない、S子、O君逃げないようにおさえて」

S子「うん、問題ない。もうおさえてる」

O君「ひいいっ！」

S子「ふーん奇遇じゃん、わたしもとりあえず、10ポイントはつかったわ」

女子「けどまあ、別に効果あったのかなかったのかよくわかんないから、
使う必要なかったかな。まあ、もうとっくに友達だったしなあ」

S子「まあ、そだね。私も同じこと思った。まあ、どっちみち仲良くなれたとおもうし
ひょっとしてこれウソなのかな？」

S子「やー、陽キャはもういいわ、ギャルビッチつかれるしなー」

女子「それじゃーさ、とりあえず、クラスの男子に適当に1日天罰くらわしてみて
考えてみる？さんざん、ヤラれてきたし、ちょっとはやり返さないとねー」

S子「お、それが手軽でいいねー、それじゃあ、とりあえず相手はー…」

……

おしまい