トイレの便器に小型カメラ、健康管理に活用「体の一部ではなく排せつ物だけを撮影する」と強調

ペット用のスマートトイレが排せつを通じて健康を管理するように、人間にも似た発想のデバイスが現れた。米国の大手キッチン・バス用品メーカーKohlerが新ブランド「Kohler Health」から発表したのは、トイレの中を解析するアクセサリ「Dekoda」だ。

599ドルの同製品は、便器のふちにクリップのように固定し、光学センサーを排せつ物に向ける。
撮影した画像を解析して血液の有無を検出し、腸の健康状態や水分バランスも分析する。
利用には年70～156ドルのサブスクリプションが必要で、プランによって料金が変わる。

使用時は指紋センサーでログインし、誰が利用しているかを判別。結果は専用アプリで確認でき、日ごとの変化や傾向も追える。バッテリーは取り外し可能でUSB充電に対応。
解析結果や日ごとの変化はアプリで確認できる。（サインアウトや結果確認の前には、手を洗うことをおすすめする）

Kohlerはデータを指紋認証とエンドツーエンド暗号化で保護すると説明。カメラも光学設計の工夫によって、「体の一部ではなく排せつ物だけを撮影する」と強調している。

また、濃い色の便器では正確に動作しない場合があるという。将来的には照明付きモデルや、においから腸の状態を測定する嗅覚センサーなどの追加も考えられそうだ。
滞在時間の計測や、ふちの汚れを検知して掃除を促すといった機能拡張も想像できる。

もしかすると、ライト付きの上位モデルという販売戦略もあり得るかもしれない。あるいは、嗅覚センサーを追加しても面白いだろう（においも腸の健康を知る重要な手がかりになる）。
https://japan.cnet.com/article/35239388/