ドローン輸送「レベル3.5」国内初成功 目的地に監視人や看板が不要で実用的

人口集中地でドローン、弁当配送成功　「レベル3.5」全国初の実験（朝日新聞） – Yahoo!ニュース
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人口集中地区の上空を飛行するドローンの実証実験が4日、和歌山市であった。実用化されれば、都市部から過疎地域へ日用品や医薬品などの物資を輸送する可能性が広がる。

ドローン飛行は、段階的に難易度が設けられていて、最高難度は「レベル4」。今回は目視外飛行で、機体に取り付けたカメラ映像を頼りに歩行者の有無などを確かめながら飛行する「レベル3・5」で、人口集中地区を含むルートを飛行する全国初の実験となった。

午後4時ごろ、和歌山市鳴神の宇都宮病院の敷地から、5個の弁当を積み込んだドローン「エア・トラック」が、4キロ先の道の駅「四季の郷公園」（同市明王寺）を目指して飛び立った。

約20分後、荷物をおろしたドローンが病院に戻ってくると、拍手が起こった。今回、人口集中地区を飛行した距離は約250メートルだった。

実験を主導したドローン配送の社会実装に取り組む「NEXT　DELIVERY（ネクストデリバリー）」（山梨県）の田路（とうじ）圭輔代表取締役（57）は「物流の課題は深刻。ドローンで広範囲な配送ができれば物資輸送の効率性が格段にあがる。医薬品の配送など、買い物弱者への対応が向上する」と話した。

今後の構想として、「毎日ドローンで配送できる『定期便』の仕組みを近い将来に実現したいと思っている」と述べた。（松永和彦）

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